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Kazuma Kubota – ex.Bloody Letter

INTERVIEW with

Kazuma Kubota – ex.Bloody Letter

September 2011, メールによるインタビュー 聞き手/平野Y([…]dotsmark)

Bloody Letterとは、Kazuma Kubota(久保田一馬)氏が本名名義で活動するよりも以前、彼が最初に本格的なノイズ活動を始める際に使用したユニット名である。
Bloody Letterというユニットは2004-2007年の間存在し、幾つかのソロカセット、国内外ユニットとのスプリットテープ及びCDR、弊レーベルによるV.A.”HEAR JAPANESE SEE JAPANESE SAY JAPANESE”への曲提供、そして幾度かのライヴ、自主企画等で活動の痕跡を残した。

今回のインタビューはBloody Letterのベスト盤である”Past”(ooo-21/[…]dotsmark)のリリースを契機に行われたが、Bloody Letterについて言及するには、まず現在のKazuma Kubotaについて知る必要があった。
本インタビューは現在のKazuma kubotaの活動を踏まえて、その前段階であるBloody Letterについてインタビューすると言う形を取っている。

Q1.まず、久保田さんの基本的なプロフィールを教えて下さい。現在何歳ですか。

A1.久保田一馬。埼玉県川越市在住。現在31歳です。ハーシュノイズアーティストとして活動しています。


Q2.現在の久保田さんのサウンドマスタリングからは非常にプロフェッショナルな仕事ぶりを感じますが、録音はどのような環境で行われていますか。

A2.特別な環境はありません。以前は自宅録音が主でしたが、最近は近所迷惑を考慮してリハーサルスタジオを借りて録音をしています。基本的にアナログエフェクターで演奏して録音した素材をラップトップに取り込んで、編集-ミックスダウン-マスタリングを行ないます。


Q3.ノイズ系のアーティストで影響を受けた人物を幾つかあげて下さい。SICKNESSや遠藤一元氏の影響はかなり大きそうですよね?

A3.SICKNESSと遠藤一元氏からは多大な影響を受けました。その他にも普段からノイズは沢山聴いていますし、影響は常に受けていますが、全て挙げれば切りが無いのでやめておきます(笑)


Q4.ノイズ以外ではどのようなものが久保田さんの作風に影響を与えていますか。
久保田さんが影響を受けたノイズ以外のミュージシャン、文学、芸術、映画、サブカルチャー、人物、事件、個人的な思い出などあったら聞かせて下さい。
現在の久保田さんの作風は暴力性とセンチメンタリティが同居し、エモーショナルで、なおかつ清潔なまでの透明感と叙情性を感じさせますが、この世界観はどこから生まれるのでしょうか。


A4.僕が十代の頃に聴いていたUSインディー/オルタナロック、UKロック/シューゲイザー、アンビエントから受けた影響は大きいと思います。

My Bloody Valentineの”Loveless”は僕の人生を変えました。

映画も好きで、ヴィム・ヴェンダース、アンドレイ・タルコフスキー、デヴィッド・クローネンバーグ、大友克洋、押井守、等の作品からインスピレーションを得ることがあります。

それとウィリアム・エグルストンというアメリカの写真家の作品が好きです。

僕は作品を作る上で映像的なストーリー性と、自身の感情を表現することが重要だと考えています。

僕はハーシュノイズを単に暴力的な表現として使用するのではなく、もっと深い感情の爆発のピークを切り取ったイメージとして使用しています。

アンビエントは悲しみ、孤独、喪失感、憂鬱、等の現実の生活の中で感じる、行き場の無い感情を表現する為に使用しています。


Q5.ホラー/スプラッター系の映画が好きだという話を何度か聞いた様に思いますが、それらの映画からインフルエンスされる事はありますか?

A5.僕がサイドプロジェクトとして密かに活動している”The Cracked Mirror”はスプラッタホラーからインスピレーションを得ています。

ジョージ・A・ロメロ、ルチオ・フルチ、ダリオ・アルジェント、トビー・フーパー、ユルグ・ブットゲライト、彼らの作品が大好きです。


Q6.現在本名名義の他に幾つかのサイドユニットで平行して活動していますが、その全てがいわゆるノイズ・ユニットですね。それぞれの名義の違いについて教えて下さい。

A6.先の質問で挙げた”The Cracked Mirror”はスプラッタホラームービーや死体をイメージしたHNWプロジェクトです。

もう一つの”Cecilia”はBrokenFlagやオールドスクールなノイズ/インダストリアルに影響されたノイズドローンプロジェクトです。

その他にも遠藤さんとのコラボレーションユニット、フィンランドのKerrnenと”KKTK”というコラボレーションユニットをやっています。


Q7.名義をいくつかに使い分けながらもあくまでノイズに拘る原動力とはなんでしょうか。

久保田さんはオンライン上で「ノイズがいつも僕を救ってくれている」等、ノイズに対する特別な感情を度々吐露されていますが、久保田さんにとってのノイズと はなんでしょうか。自らの手で発振するノイズについて、久保田さん自身はそれをどのように解釈していますか。「既成ジャンルとしてのノイズ」、「久保田さ ん自身の手によるノイズ」それぞれに対しての久保田さんの考え方をお聞かせ下さい。また、久保田さんの制作するノイズとは芸術でしょうか、それとも享楽的 な音楽でしょうか。個人的にはKazuma Kubota名義で製作しているノイズは音楽としての高みを目指しているように感じていますが。

A7.僕がノイズに特別な感情を持つのは、僕がノイズ以外に自信を持てることが無いからだと思います。

ノイズを演奏している時は普段の自分から解放されたような気分になれます。

僕は高尚な意味での芸術には興味がありません。

ハーシュノイズはもっと気軽に聴かれるべきだと思っています。


Q8.久保田さんはノイズの中でも特にハーシュノイズについて特別な思い入れがあるのではないかと思うですが、いかがですか。

A8.何故か分からないですけど、ハーシュノイズは僕の嗜好性にとてもフィットしていると感じます。

すごく自由な感じがします。


Q9.その「自由な感じ」とは?

A9.良くノイズはどれを聴いても同じに聞こえると言われる事が度々ありますけど、これほど周波数のダイナミックな変化や音色のバリエーションを作れる音楽は他のジャンルには無いのでは?と思います。


Q10. 日本のカットアップ系ノイズの旗手である遠藤一元氏とのユニット、”Kazumoto Endo and Kazuma Kubota”の1stCD”Switches and Knobs”が米国Phage Tapesからリリースされましたね。これは英国の有力音楽誌”WIRE”にも掲載され話題となった様ですが、リリース後、国内外から直接的なレスポンス は増えましたか?

A10.そうですね、一部のシーンのリスナーの方々からは良い感触の評価を頂けたので良かったと思います。

遠藤さんはご存知の通り世界的に有名なノイズアーティストで僕の憧れの存在でもあるので、評価云々よりもこの作品がリリースされた事を嬉しく思います。

レーベル側の積極的な働きでディストリビューションもされてるようですし、これを切っ掛けに世界中で名前を知ってもらえれば有難いです。

しかし、それでコンタクトが増えたかは、正直分かりません。


Q11. 最近のKazuma Kubotaの音源は緻密に構築され尽くしたハーシュノイズと美しいアンビエント音、効果的なフィールドサンプリングによる非常に音楽性の高いもので、単 純にノイズの分野だけで語る事の難しいレベルに達していると感じています。例えばインテリジェンステクノやブレイクコアの世界にも通じるのではないかと個 人的には考えているのですが、実際にノイズ以外のシーンからアプローチを受けたり、関わったりすることはあるのですか。

A11.今の所特に無いです。 ですが、他ジャンルとの絡みは以前から興味はあります。


Q12. 既にマスターが完成しリリースが待望されているNINCH CIRCLE(カットアップハーシュの世界的名手であるSICKNESSの主宰レーベル)からのソロCDですが、NINCH CIRCLEからのリリースが決まった経緯を聞かせて下さい。アナウンスされてから相当の時間が経過していますが、リリース時期は決まりましたか?

A12.クリス(Sickness)とは彼が来日ツアーの際に、東京で知り合いました。

彼が僕の”Distorted Aki No Sampomichi”(3″CDr)という作品をとても気に入ってくれて、その直後にリリースのオファーをメールで受取りました。

リリースの遅れに関しては詳しくは言えませんが、マスターは既に完成しているので、時期は未定ですがちゃんとリリースされるだろうと思います。


Q13. その他に様々なレーベルからソロ作やコラボレーション等の音源が続々決まっていますね。リリースフォーマットのグレードも年々上がっているように思いま す。まさにブレイク前夜と言った熱気を個人的には感じているのですが、ご自身では活動に対する手応えや充実感の様なものを感じることはありますか。

A13.ブレイクとは言い過ぎな感がありますけど、知名度が広まったり海外のレーベルからリリースオファーが増えているのは有難い事です。

CDやレコードのフォーマットでリリースするのはお金が掛かりますからね、レーベル側の情熱に感謝しています。


Q14.最近久保田さんが注目しているノイズ周辺の動向やアーティストがあれば挙げて下さい。

A14.アメリカのミネアポリス周辺のハーシュノイズシーンは最近良いですね、それと北欧ヨーロッパシーンとイタリアシーンも以前から凄く面白いと思います。

日本の若手ノイズシーンも良くなって来ていると感じますけど、良いだけに海外で知られていないのが勿体無い気がします。


Q15. 久保田さんの運営しているレーベルNoise Ninja Records、またレギュラーイベントであるNoise Ninja Resistanceと、2009年にENDON等と共同開催したイベントNOISE ANALYSYSについてお聴かせ下さい。上記の活動から、久保田さんは自身の為だけの活動だけでなくノイズシーンと呼ぶべきものについても何らかの意識 を持って関わろうとしているように見受けられますが、いかがですか?

A15.レーベルは自分の作品をリリースする為に始めました。

自主企画のNoise Ninja Resistanceも始めた切っ掛けは同じで、当時ライブ演奏をできる機会が全くなかったので、誰も相手にしてくれないなら自分でやるしかないと思い始めました。

日本のノイズミュージックは海外で多少なりとも需要がありますが、日本国内に置いての扱いは相変わらず酷いと感じます。

取り分け若手に関しては殆ど無視に近い状況です。

この状況を少しでも打破して好転させる為にも、若手を中心としたシーンの形成が必要だと思い、ENDONと共同主催でNOISE ANALYSYSを始めました。


Q16. 久保田さんが日本のSNSで運営しているハーシュノイズ専門のコミュニティの参加者は2011年10月現在で300人を越えますが、実際にハーシュノイズ の音源を継続的に鑑賞したり、ライヴに足を運ぶ人口とは隔たりがあるように思います。こういったことについて、久保田さんはコミュニティ主宰者として、 レーベルやイベント運営も行うノイズアーティストとして、現在の日本のノイズの現状について思う事はありますか。

A16.コミュニティは放置しています(苦笑)

参加するだけで、何も積極的な発言をする人が居ないので。

ライブの動員数が増えない現状は残念だと思いますね。

僕等が広める為の努力をする事は勿論大事でしょうけど、それにしてもメディアで流される音楽にしか目を向けない受け手側もどうかと思います。

先にも述べましたが、もっと世界に向けて発信しないと駄目だと思いますね。

それとアーティスト側の人間でさえも他アーティストの音源を買って聴く習慣がなく、海外のアーティストと自分のクオリティーレベルの差に気付いていない人が多いように感じます。


Q17. 久保田さんが本名名義である現在のKazuma Kubotaとしての活動以前にやられていたのがBloody Letterということになりますが、Bloody Letterとはなんだったのでしょうか。Bloody Letterとしてのおおまかな活動の履歴を教えて下さい。何歳頃から何年やっていたということになりますか?

A17.Bloody Letterは04年の冬から自宅の録音ユニットとして始めました。

最初の頃はひたすら試行錯誤と録音を繰り返して、録音したテープを他人のライブ会場で配る等の趣味程度の活動でした。

Bloody Letterとして活動していたのは07年迄です。


Q18.Bloody Letterというユニット名の由来を教えて下さい。ホラー/スプラッター的な、或いは憎しみや悪意の様なものを連想させるフレーズですがそう言った思いが込められているのですか?

A18. よく憶えていないんですけど(苦笑)
確かその様なイメージだったと思います。


Q19.私と久保田さんが初めて接触したのは、2004年頃、国内の某自作音源登録サイトを介してでした。その頃の久保田さんは既にノイズ制作を始めていましたね。

そもそものノイズを始める切っ掛け、その後久保田さんがBloody Letterとして本格的に活動を開始するまでのお話を聞かせて下さい。

上記のサイトに於けるノイズ音源発表以前にもバンド活動や楽曲制作のキャリアはありましたか。

A19.遊び程度で本格的なバンド活動はありません。

当時比較的手に入れやすかったアルケミー、殺害塩化ビニール、暴力温泉芸者を知ったのがノイズっぽい音楽に興味を持った切っ掛けです。

その後、電子雑音を読み、新宿の某ノイズ専門店で散財して(苦笑)ノイズの知識を増やしました。

それと同時期に聴くだけではなく自分でもノイズを始めてみようと思いました。


Q20.Bloody Letterの時代でのライヴや録音の手法、姿勢はどのようなものでしたか。

A20.Bloody Letterの頃の作品は完全に自宅録音です。

初期はカットアップ要素も少なくて単調なハーシュノイズという感じでしたが、KillerBugとSicknessの作品を聴いて衝撃を受けて以降からは音楽的でドラスティックな展開のあるハーシュノイズを意識するようになりました。

後期の作品は既に現在の基本スタイルが確立しています。


Q21. 今回収録されている楽曲は後期のものですよね?既に現在と同じカットアップスタイルになっていますが、ハーシュ部分の音色が現在と趣が違いますね。 Bloody Letterの頃の方がある意味でよりノイジーと言うか、濁りが多いと言うか。この現在と過去の微妙な違いというのは作家としての成長を示しているので しょうか、それとも表現したい世界観がそもそも違ったのでしょうか。

A21.現在の音作りに関して言うと、単純に当時よりも機材の量が増えて色々とアイデアを試せるようになった事ですかね。

それと最近の曲は間を意識して曲の展開を作っていますが、Bloody Letterの頃の方はもっとハーシュ寄りで、爽快感を感じる速さを意識していたと思います。

作曲のプロセスに関しては特に違いがあるとは思いませんが、現在と比べると多少荒削りな部分はあるかも知れません。


Q22.今回このような音源を企画した意図をお聞かせ下さい。何故この時期に過去の、しかもBloody Letter時代に限定してリイシューすべきと考えたのですか?

A22.流通も少なく、海外のコレクターの間でも探しているが手に入らないという声が以前からあるのを知っていたので、今回このような形でリリースを考えました。

久しぶりに自分で聴いてみて、我ながら悪くないなと思ったので、これは出せるなと思いました。


Q23. ちょうど弊レーベルが2007年にリリースしたV.A.”HEAR JAPANESE SEE JAPANESE SAY JAPANESE”への楽曲提供の直後にBloody Letterから本名へと名義変更されていますが、この時期に名義変更を決意した理由とはなんでしょうか。

A23.後期のBloody Letterでは既にサウンドスタイルが確立していた事と、活動を続ける中で表現したいイメージと名前との違和感を感じるようになり、もっとパーソナルな感情を投影する意味で本名に変えました。


Q24..Bloody Letterと、Kazuma Kubotaでは、作風やコンセプトにその違いがあるのですか。あるとしたら、Bloody Letter時代と、現在とで変わったものはなんでしょうか。

A24.Bloody Letterの頃は先に述べたましたが、もっとハーシュノイズ寄りで、フィールドレコーディングや具体音の要素が現在よりも少なく、無機質で冷たい質感を意識していました。

現在はもっと間を生かした音響操作と、有機的な質感と、よりダイナミックでストーリー性の高い曲作りを目指しています。


Q25.今回のベスト盤編集にあたり、選曲の基準はなんでしたか?

A25.純粋に現在でも聴けるなという曲を選びました。

この作品に収録されているのは全曲2007の音源から収録しました。

理由はアルバムとしてのトータルバランスを考えると、初期の音源はどうしても後期の作品と比べて劣ってしまうと思ったので、今回は敢えて収録しませんでした。


Q26.Bloody Letter名義時代を振り返ってみていかがですか?当時の活動に対する意識、サウンド、ライヴや当時の久保田さんを取り巻く環境についての思い出など聞かせて下さい。

A26.Bloody Letterの頃はとにかくスタイルを確立する為の試行錯誤の段階という感じでした。

ライブ演奏も失敗ばかりでしたし(苦笑)、今初めの頃を思い出すと凄く恥ずかしくなります。


Q27.今後Bloody Letter名義での活動はありえますか?

A27.それは無いと思います。

やっている事自体は、Bloody Letterから現在に続く延長線上にあると思っているので、名義を使い分ける意味は特に無いような気がします。


Q28.ありがとうございました。最後になにかあればどうぞ。

A28.この作品のリリースを快く引き受けてくれた[…]dotsmarkと、この作品を手にしてくれてた全ての人に感謝!









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interview

Origami Swan

INTERVIEW with

Origami Swan

(Email interview conducted in December2010-January 2011/ Interviewe : Hirano Y Translator : Yousuke Fuyama)

1.Please tell me the name of members? and also who plays each part?

Time Lord 1 ? Guitar/Vocals/Noise/Programming
Time Lord 2 ? Keys/Vocals/Noise/Programming
Time Lord 3 ? Drums/Vocals/Noise/Programming

2.When / How has Origami Swan organized? and also Discography / Biography.

The inception of the Origami Swan began with the convergence of Timelord 1 and Timelord 2 in 2004. Their combined minds created a rift that teleported the Origami Swan to our dimension and thus created an entity unto it’s own. This new entity demanded devastating aural frequencies to be created to aid its quest to conquer the human mind.

It was quickly found that the aural attack was not strong enough with only two host bodies and thus through a strong telepathic link, the presence of Timelord 3 was detected. With another host body from which the Origami Swan could draw energy, the trinity of Timelords was strong enough to unleash the aural terror deserving of the Origami Swan and a new form of “music” was born.

The aural attacks of the Origami Swan have long been under manifestation and frequency refinement and thus a physical release of the Origami Swan has not yet been released. Our first record is soon to be released on dotsmark records, the album known as “Traditional Kaiju Violence”. It should be noted that any copies of the album found on the internet were a premature release and the version to be released on dotsmark records has many songs that have never been released.


3. Have you belonged to other bands before this band? Does some members work as another name ? It’s like an artist or solo project etc in parallel now?

The Origami Swan has at times infected other bands such as Anion and Osk, among other musical projects. Some of these aforementioned bands are current, some of these are previous bands. The Origami Swan however remains separate and distinct from any of these.


4.Please tell me the meaning of “Origami Swan”. I guess “Origami” means Japanese Traditional paper crafts.


This name was chosen because its subject matter was inappropriate to the sound of the music and the Origami Swan does not indulge in anything appropriate. The irony of what an actual origami swan represents (beauty, simplicity, harmony) is in direct contention to the sound of the Origami Swan.


5.What is the meaning of “Traditional Kaiju Violence” that is a new release from dotsmark. and also the main theme of this album.

Traditional Kaiju Violence is a reference to a warning on an old kaiju battle movie. It is also an appropriate description of the sound and style of the Origami Swans music. The TImelords, once powerful enough, want to become giant monsters themselves, battling creatures and destroying the world.

The main theme of the album is complete and utter disintegration of reality through the use of chaos, insanity and a lack of proper logic. All things bizarre and insane or that defy the normal status of the world are inspiration for the Origami Swan


6.You use so many motif from Japanese sub-culture to the title of tunes and sampling source and jacket of this album. So, I guess you have a strong interest in Japanese culture, how’s this?

Japanese sub culture, much like the Origami Swan, seems to have a connection to all things bizarre and insane, things that defy the normal balance of the world. It is because of this that the Origami Swan feels a strong connection to Japanese sub culture. We cannot understand many of the strange subcultures to emerge from Japan and thus we seek to appropriate this lack of logic into our music and image.


7.The style of origami swans has so many tastes like grind, death-metal, black-metal, emo, noise, jazz, junk, etc. Although it sounds extreme, it sounds pop sometimes. Why do you choose this style?

The music of the Origami Swan is very spontaneous and most often focuses on a theme or idea unrelated to music ? an image, sample or idea is often the focus of the song. The music is then created in that image, using whatever means necessary and thus musical styles are irrelevant. If more melodic or pop elements appear in the music it is because they serve the overall idea/theme of the song.

Also, being host bodies the songs often manifest themselves, the ideas emanating from the metetherial power of the Origami Swan itself.


8.There are many tunes has complex structure in this album. How do you record / make sound?

This is very dependant on the song. Sometimes a sound itself is often the inspiration for writing, other times sounds are created to try to represent the overall idea or theme of the song. Songs are almost created as individual soundtracks to a nonexistent short film, we use and create audio which we feel represents the narrative of the songs theme, no matter how absurd. We let each idea and song speak for itself in terms of the way we create the music and what instruments and sounds we use. While there can often be structured and melodic elements to a song, an element of noise or discordance is always mandatory.

In terms of actually creating the songs and sounds, we use a combination of traditional instruments, computers, and anything else we can find to help us achieve the idea of the song. Many of the techniques are experimental and are not rooted in traditional music but we often seek to have some sort of structural foundation on which these elements can sit on top of. The songs are often very layered in sound, with many tracks of audio placed on top of one another.


9.How is it called if you define your style by your self?

The style of Origami Swan can be described as MANIACAL KAIJU VIOLENCE!!!
Traditional musical classifications do not interest us.


10. I think your style is similar to jesus Of Nazareth, EXPLODING METH LAB, KUSARIGAMA KILL, FMD record in U.S etc. Do you know these bands? or It influence to your style?

We did not know these bands before now and thus they do not influence our style, however we just listened to them and we approve of their existence. We are mostly influenced by culture and the insanity of human beings, rather than any specific musical groups.


11.Something greatly influence to you? artists , philosophy, literature, people, experience, musician etc.

All of the TImelords are well versed in music and the styles of music they listen to are quite varied, however we do not seek to actively emulate these influences. We feel that we have more in common with 20th century atonal composers than with modern metal. However some more modern bands that come to mind as inspiration are Captain Beefheart, Discordance Axis, Mr. Bungle, Venetian Snares, Hawkwind, John Zorn and Karl Heinz Stockhausen.

The following things are of inspiration to us: Kaiju, Japanese pop culture, outer space, b-movies, strange insects, squid, eternal madness, monsters, science, Andre Breton, absurdity, William S. Burroughs, Marcelle DuChamp, quantum physics, Dadaism, mutant animal hybrids and unending grimness.


12. How is the scene around Origami Swan in Canada? How is Origami Swan accepted in there? I hear your tunes has rank in Canadian college radio chart for a long time.

The fact that Origami Swan has had publicity and has featured on a Canadian college radio station is a mystery to us, we do not understand how this has happened. Origami Swan seems to be very well received by those who have heard it in Canada, however we have not sought active promotion until now.


13.Are there some special bands like Origami Swan in Canada?

Not that we are aware of.


14. In Japan, We know about Canadian extreme scene. especially, cryptopsy, FUCK THE FACTS, Knurl, Alien8 Recordings. Origami Swan has influenced from these bands?

No, we are not influenced musically by these specific bands/labels. We do however have respect for them and what they’ve done (except for the last 2 Cryptopsy albums which are abominations).


15.Does Origami Swan have show frequently? If does, What kind of show? How is the response from audience?

No. We have yet to perform live, however we take great pleasure in the induction of seizures and/or imminent sonic destruction and because this is the direct result of performing Origami Swan live, we plan to perform live in the near future.


16. Do you have some plan in near future? release, tour etc.

We are excited for the release of “Traditional Kaiju Violence” on dotsmark records. We continue to write and have a number of unreleased songs for future releases.

We would very much like to tour Japan to support Traditional Kaiju Violence so please feel free to buy the album/book us shows in Japan/send us tour money.


17. In conclusion, give a word to me/All fans.

Always beware of the Squid Mammoth and never stop the madness.

Also, thank you greatly to Hirano and dotsmark records, we are forever grateful to you. As well, a big thanks to anyone who supports us in anyway.








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Masked Diode

INTERVIEW with

Masked Diode

April to May 2010, メールに依るインタビュー 聞き手/平野Y([…]dotsmark)

Q1,
マスクド・ダイオウドの基礎的なプロフィールを教えて下さい。
メンバー構成、結成時期、これまでの主な活動/リリース歴等。
また、中心人物である竜太さんのマスクド・ダイオウド以前のバンドキャリア等
もお願いします。

A1.
現在マスクド・ダイオウドの正式メンバーは高津竜太のみ。
以前は別名でバンド形態で活動していたが、改名してしばらくしてから私以外のメンバーが脱退、その後にインダストリアルノイズみたいな音をやるようになった。

正確な結成時期はバンドの結成時の1998年と言う事になるが、現在のユニット形態に移行した時点で言うと2004年の春になる。

ユニット形態になってからの初ライブは、2005年1月に高円寺20000Voltで行った。
その後も20000Voltで数回、その後は新宿URGA他でライブ活動を行ってる。
また、ノイズ系ばかりを集めた自主企画ライブを共同で二回行ったことがある。

今までにリリースした音源は、
2005年 「土人の神経戦」CDR(人間風舎レコード)
2007年 「Masked Diode」3″ CDR(L-White Records)
オムニバス参加は、
2007年 「FRESH BLOOD VOL 4 -DECAYING EMPIRE 」CDR(OpenWound, Industrial Heritage)
2007年 「”HEAR JAPANESE SEE JAPANESE SAY JAPANESE”」CD(dotsmark)

私個人のバンド経歴は、詳しく話せばそれこそ初めてバンドを組んだ15の頃や、初めてオリジナルの曲でライブをやった16の時まで遡ることになるのだが、そんなところからずっと話してもしょうがないだろう。そもそも、ここで語るに値するような大した経歴もないし。それに、バンド始めたときから今までをトータルで考えてみたら、バンド活動をやってない時期の方が長い。

今までやったバンドは、ジャンル的にはほとんどがハードコアパンク。他にはロックンロールバンドやレゲエバンドを組んだこともあるが、ほんの一時期だけだ。

パートはずっとボーカル。理由は一番ラクであり、一番その場を持って行けるから。昔は、人前で楽器を演奏することに興味がなかったのもある。

Q.2
「マスクド・ダイオウド」というユニット名の由来を教えて下さい。また、活動や楽曲制作のコンセプト等をお聞かせ下さい。

A2.
「マスクド・ダイオウド」というユニット名の由来を教えて下さい。また、活動や楽曲制作のコンセプト等をお聞かせ下さい。マスクド(masked)とは、日本語で「覆い隠された」等の意味がある。ダイオウドは、電流を一方向にしか流さない素子。その性質はもちろん長所であるのだが、長所短所と言うものは常に表裏一体の関係にあると私は捉えている。そのダイオウドが覆い隠されてる状態。それを人間やシステムと重ね合わせてる。長所と捉えたときにある種の人間を象徴し、短所と捉えたときに社会の一機構やシステムを象徴する、と言うのが名前を付けたときの元の考え。では具体的に何を現すかと言う話になると思うんだが、そこまでは今は語る気はない。
あと、片仮名にしたときの語感が良かったのも付けた理由の一つだ。
ライブや音源を作るとき等活動全般に渡るコンセプトを、正確に成文化するのは難しい。
キーワードならいくつかある。
一部を言うと「精神への揺さぶり」、「非日常」。

Q3.
マスクド・ダイオウドはユニット名もそうですが、曲名や歌詞においても英語/アルファベットを殆ど用いず主に日本語で発表していますね。「自国だけに留まらず諸国のリスナーに向けて国際的に活動する」事が一般的とさえ言えるノイズ/インダストリアルの世界においては日本語でのアプローチに拘ることは珍しい手法と思えるのですが、その姿勢をとられている理由をお聞かせ下さい。

A3.
自分の生まれ育った民族、地域の文化に誇りを持ってるし、日本語の語感や響きが好きだからだ。
一部のアジアの地域以外から来た外来語を片仮名で現すのはリアルな日本語だから、片仮名もよく使う。
海外のリスナーに向けて英語で書いた歌詞も作ってみたいと言う希望はあるが、現段階では英語で作った歌詞の善し悪しが自分で判断できるほど英語が達者ではないので行ってない。
片言しかしゃべれない者が訳したものでは、歌詞としてのクオリティーが低くなることは避けられないからだ。それに、なにげない日本語でも英語にすればそれだけでかっこよく見えたりするので、そういう安易な手法に走りたくないと言うのもある。
日本語で良い物が作れないからと、英語や他の欧州の言語に逃げるようなことはしたくない。
ただし、日本語しか使わないと言う意味ではない。
言葉の響きが好きなので、ライブでドイツ語を使ったこともある。
ちなみに海外で発表するものには、アルファベット(ローマ字)を使ってる。
ユニット名はMasked Diode、曲名はヘボン式ローマ字で表してる。
答えてて思ったんだが、やっぱりまず日本人に聴かせたい観せたいと言うのがある。
日本の広い層に。
一部のマニアだけをターゲットにするようなことはやりたくない。
狭い世界での常識などどうでもよいし。
それは歌詞だけの話ではなく、活動全般において言えることだ。
狭いムラ社会でのしきたりなど、マスクド・ダイオウドには一切関係のないことだ。
そもそもマスクド・ダイオウドは所謂ノイズアーティストなどではないわけだし。
狭い世界でのルールよりも、市民としてのモラルを守ること、人間としての筋を通すことの方が大事だ。

Q4.
マスクド・ダイオウドのライヴパフォーマンスに於いては、固定されたメンバーは高津さんのみで、毎回サポートメンバーを率いて行う事が多いですね。サポートメンバーにはどのような方々が参加しているのでしょうか。また、彼等はライヴに於いてどの様な役割を負っていますか?サポートメンバーの違いによってライヴの内容も大きく変化するのでしょうか。サウンド作りの要になっているものはなんでしょうか?常用している機材や録音についてのこだわりの他、意識の面においても自らのサウンドのどんな点を重視しGOVT.Aの軸にしているのか、GOVT.Aのサウンド作りの原動力となっている衝動はなんなのか教えて下さ

A4.
今までのライブにおけるサポートメンバーは、鴉とVENT。鴉さんは、今は古い水と言うノイズユニットをやってるみたいだけど、もとはパンクバンドのドラマーだった人。VENTはインダストリアルノイズのアーティスト。サポートメンバーには基本的に機材操作を担当してもらってる。
まあ演奏と言ってもいいが。
私がボーカルをとるバックで機材操作・演奏をしてもらってる感じだ。
基本的にサポートメンバーによってライブの内容が大きく変わることはない。
変わるとしたら、他の要素によるところが大きい。
2年ほど前からライブはギタリストのマサと一緒にやってるけど、これはコラボ的要素が強い。マサは盆の窪と言うインプロバンドのギタリスト。
今、二人で音源を録音してる途中。

Q5.
マスクド・ダイオウドに影響を与えた表現物、人物、出来事等があれば教えて下さい。

A5.
SPK、80年代初頭の日本のハードコアパンクバンド、Yellow Magic Orchestra、80年代前半の英・米のハードコアパンクバンド、CRASS、THE STALIN、The Pop Group、サルバドール・ダリ、キューブリック、ゴダール、松田優作、寺山修司、神道、日本の仏教、武家の伝統。

Q6.
今回[…]dotsmarkからリリースさせて頂く新作「中枢浸食」について質問させて下さい。まず、この作品のタイトルや内容に込められたテーマやコンセプトとはなんでしょうか?

A6.
この作品のテーマやコンセプトを、現時点で語る気はない。先入観を与えたくないのと、キャプション付き前提の作品でもないからだ。タイトルにしても複数の解釈できるわけだが、あえてこちらから情報を与える理由はない。
それよりも、聴いた人がどういう風に捉えるかに興味がある。
あと、この作品の作り方としてテーマやコンセプトを言葉で決めてから制作に入った訳ではない。

Q7.
音については過去の音源に比べてリズム/ビートをほとんど排し、より一層ハーシュ/パワーエレクトロニクス的な音像に近づいた様に感じますが、そういった音のスタイルの変化について高津さん自身楽曲制作に対する意識の変化はあったのでしょうか?。

A7.
正確に言えば、実は4曲全てにリズムはある。明確な打楽器的な音がないだけで。音がパワーエレクトロニクスに傾いてきてるのは、よりシンプルにしたかったと言うのが理由の一つ。その方が言葉が活きて来る気がしたからだ。曲の中での、言葉や声の占めるウェイトを増したかった。ただし、言葉を聞き取って欲しいと言う意味ではない。ましてや、メッセージを伝えたいと言う意図があるわけでもない。

Q8.
また、今回ポスター及び布パッチ同梱でトールケースジャケットという比較的凝った仕様でリリースさせて頂いたのですが、アートワークにおけるこだわり、コンセプトも教えて下さい。マスクド・ダイオウドの作品のアートワークは一貫して無難なテイストから一歩外れた特異なセンスを感じるのですが、アートワークのアイデアは竜太さんが生んでいるのですか?

A8.
今回のポスターもパッチも、私のディレクションでデザイナーが制作したものだ。そのコンセプトには複数の要素があり、それを音の方の要素と複合的に絡めてるのだが、比重としては今回の音源よりもマスクド・ダイオウドそのものを表す方が上になってる。
要素の一部には、「武士の末裔」「日本」と言ったものがある。

Q9.
マスクド・ダイオウドの今後の活動の予定、展開、戦略等をお聞かせ下さい。

A9.
いろいろ計画はあるけど、まずはマサとの音源を完成させリリースしたい。
ライブの本数も増やしたいので正式メンバーも募集してる。

Q10.
最後に何かありましたらお願いします。

A10.
メンバー募集中。
担当はライブ時の機材操作・演奏。
演奏には、MPC1000、SP-303の操作の知識や演奏の技術が必要だが、特に難しいものではないので、初心者でもそれらを習得することに意欲的であれば歓迎する。
スタッフも同時募集。
仕事内容はマネージメント、アートワーク制作等、マスクド・ダイオウドの活動のサポート。
マスクド・ダイオウドとライブでコラボレーションしたいと言うアーティストも募集中。
応募・問い合わせはryuinu@excite.co.jpまで。
そして最後に、今回「中枢侵食」をリリースしてくれた[…]dotsmark代表・平野君に、この場を借りて感謝の意を表する。

ありがとうございました。